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 長持ちのための工夫

 
建物を長持ちさせるための工夫はいろいろありますが、今回は設備について紹介いたします。
 
まずはキッチン、洗面、浴室などの給排水設備について。
給水、給湯管として多用されるようになったのは架橋ポリエチレン管で、小生も多くの現場で使用しています。柔軟性と耐久性が高いうえ、継ぎ目も少なく施工できるので水漏れも少なく長持ちします。
使用の際に注意する点はリフォーム時を考慮した処置です。給湯器への配管の際に基礎に配管を打ち込んでしまうと交換しにくくなります。一回り太い配管を基礎に打ち込んでおいて、そこに配管を通すようにします。
 
また井戸水使用の際は夏の結露対策が必要です。夏に大量の冷たい井戸水を使用すると給水管が結露し、その水が土台や柱を腐らせてしまいます。小生の場合は断熱性が更に高いポリブデン管を使用します。水道がある場合は建物内の給水は水道を使用し、井戸水は屋外の散水栓に限り使用するようにしています。参考にしてください
 
1階の給排水管は床下空間に配管します。ある程度合流させまとめることで本数を減らしますが、最終的には数箇所基礎に穴を開け外部へ出し、地中に埋設します。その配管についても給湯器と同様リフォームの際に配管を交換することを考慮し、基礎に給排水管よりも少し太い管を打ち込んでおきそこに給排水管を通します。
一手間増えますが、建物の耐久性が伸び将来リフォームをしながら住み続けることを考えると必要な事だと考えています。
 
床下も点検(設備やシロアリ対策)で人が這いまわれる程度の空間を確保しておく必要があります。地面からの雨水ハネを防ぐためにも基礎の高さは40cm程度確保するようにしています。
また、点検するための点検口も設置します。洗面など配管が集中する場所や納戸などの目立たない所に設置しますが、どちらが良いかは建て主さんと相談して決めています。
 
エアコンの配管については隠蔽配管と露出配管を使い分けるとよいでしょう。
隠蔽配管とは壁内や天井、床下に配管を通し外部から見えないようにしたものです。道路や庭に面するなど、人目につくところはメンテナンス性よりも意匠性を優先し隠蔽配管とします。
逆に建物の裏手は人目につかないのでメンテナンス性を優先させ、スリムダクト(エアコンの配管を保護するための樹脂製のパイプ)などを使用し露出配管としています。スリムダクトを使用せずに保護テープで巻いただけの配管もありますが、紫外線や風雪により数年でテープがボロボロになってしまいますので、露出配管の場合はスリムダクトを使用したほうが良いでしょう。

 
運転効率とメンテナンス性の両面から配管経路を短くする配慮も必要です。2階でも近くにベランダがある場合はベランダの床に屋外機を設置したほうが良いのです。ただし、すぐ下に寝室などがある場合は夜間の振動音が問題となるケースが多々あります。その際には1階まで配管を延長する必要もあるでしょう。
竣工時にエアコンの必要がない場合でも配管用の穴だけは用意したほうがよいでしょう。後から穴を開けると断熱材の欠損や雨漏りの原因となります。
 
キッチンの加熱機器について。
当初はガスコンロでも、将来IHクッキングヒーターを使用することもあります。予備電源の設置をしておくと良いでしょう。食器洗い機の電源も必要かもしれません。費用がかかりますが検討しておきましょう。
 
インターネットやケーブルテレビ、電話については将来が見通せません。
設計時はアンテナを利用してテレビを見るつもりでも、建物が完成する頃検討した結果インターネットテレビに変更されることもありますので、配管(後から配線を通すことができるパイプ)をしておくことを勧めます。
通信機器や使い方も初めから決められない場合が多く、納戸に配管を集中させておきテレビ、インターネット、電話の収納箱を設置し電源も確保しておきます。そうすることで建築後の選択肢が増やせます。
 
2016.11.09

長持ちのための工夫


建物を長持ちさせるための工夫はいろいろありますが、今回は設備について紹介いたします。
 
まずはキッチン、洗面、浴室などの給排水設備について。
給水、給湯管として多用されるようになったのは架橋ポリエチレン管で、小生も多くの現場で使用しています。柔軟性と耐久性が高いうえ、継ぎ目も少なく施工できるので水漏れも少なく長持ちします。

使用の際に注意する点はリフォーム時を考慮した処置です。給湯器への配管の際に基礎に配管を打ち込んでしまうと交換しにくくなります。一回り太い配管を基礎に打ち込んでおいて、そこに配管を通すようにします。
 
また井戸水使用の際は夏の結露対策が必要です。夏に大量の冷たい井戸水を使用すると給水管が結露し、その水が土台や柱を腐らせてしまいます。小生の場合は断熱性が更に高いポリブデン管を使用します。水道がある場合は建物内の給水は水道を使用し、井戸水は屋外の散水栓に限り使用するようにしています。参考にしてください。
 
1階の給排水管は床下空間に配管します。ある程度合流させまとめることで本数を減らしますが、最終的には数箇所基礎に穴を開け外部へ出し、地中に埋設します。その配管についても給湯器と同様リフォームの際に配管を交換することを考慮し、基礎に給排水管よりも少し太い管を打ち込んでおきそこに給排水管を通します。
一手間増えますが、建物の耐久性が伸び将来リフォームをしながら住み続けることを考えると必要な事だと考えています。
 
床下も点検(設備やシロアリ対策)で人が這いまわれる程度の空間を確保しておく必要があります。地面からの雨水ハネを防ぐためにも基礎の高さは40cm程度確保するようにしています。
また、点検するための点検口も設置します。洗面など配管が集中する場所や納戸などの目立たない所に設置しますが、どちらが良いかは建て主さんと相談して決めています。
 
エアコンの配管については隠蔽配管と露出配管を使い分けるとよいでしょう。

隠蔽配管とは壁内や天井、床下に配管を通し外部から見えないようにしたものです。道路や庭に面するなど、人目につくところはメンテナンス性よりも意匠性を優先し隠蔽配管とします。
逆に建物の裏手は人目につかないのでメンテナンス性を優先させ、スリムダクト(エアコンの配管を保護するための樹脂製のパイプ)などを使用し露出配管としています。スリムダクトを使用せずに保護テープで巻いただけの配管もありますが、紫外線や風雪により数年でテープがボロボロになってしまいますので、露出配管の場合はスリムダクトを使用したほうが良いでしょう。

 
運転効率とメンテナンス性の両面から配管経路を短くする配慮も必要です。2階でも近くにベランダがある場合はベランダの床に屋外機を設置したほうが良いのです。ただし、すぐ下に寝室などがある場合は夜間の振動音が問題となるケースが多々あります。その際には1階まで配管を延長する必要もあるでしょう。
竣工時にエアコンの必要がない場合でも配管用の穴だけは用意したほうがよいでしょう。後から穴を開けると断熱材の欠損や雨漏りの原因となります。
 
キッチンの加熱機器について。
当初はガスコンロでも、将来IHクッキングヒーターを使用することもあります。予備電源の設置をしておくと良いでしょう。食器洗い機の電源も必要かもしれません。費用がかかりますが検討しておきましょう。
 
インターネットやケーブルテレビ、電話については将来が見通せません。
設計時はアンテナを利用してテレビを見るつもりでも、建物が完成する頃検討した結果インターネットテレビに変更されることもありますので、配管(後から配線を通すことができるパイプ)をしておくことを勧めます。
通信機器や使い方も初めから決められない場合が多く、納戸に配管を集中させておきテレビ、インターネット、電話の収納箱を設置し電源も確保しておきます。そうすることで建築後の選択肢が増やせます。
 
2016.11.09