船橋・宮本の家 大工工事
9.
上棟後にすぐ行うのが屋根工事です。
建物が濡れないようにしなくてはなりません。ただ・・・上棟から屋根工事が完了するまでにはそれなりに時間がかかります。その間雨が降らないで済むということは期待できません。
今回も上棟翌日に雨が降り、ベランダの防水下地完了後にも雨が降りました。写真は防水前のベランダに雨が吹き込まないよう、シートを被せた様子です。ありがたいです。
かなり効果があり、ベランダは濡れていませんでしたが・・・窓の開口やちょっとした隙間から雨は吹き込んでいました。
そんなことも想定し、また建材自体(基礎のコンクリートや材木など)に含まれる湿気が時間をかけて抜けていくよう、透湿性のある建材や工法を採用しています。
詳しくは見学会で確かめてみてください。
10.
屋根が終わると耐震工事です。
上棟の際に入れる仮筋交である程度補強は出来ていますが、窓が付き、2階にも浴室が入り、完成後は浴槽に毎日400kg近いお湯(大人6人分?)を入れることになるなど、実際の建物はどんどん重くなります。
よって、計算に基づく耐震壁を造っていく必要があります。図面通りの金物を付け、筋交や耐震ボードを張っていきます。
写真は1階玄関の方を見ています。ダブルの筋交いが入った壁が3列並んでいて、そのうちの2箇所は7倍の強度を持つ強力な耐震壁になっています。
※ 一般的な壁量計算では壁の強度(倍率)の最大値は5倍ですが、許容応力度計算による場合は7倍となります。
11.
窓が付き雨の心配が無くなり、構造検査が終わり筋交いが見えなくなっても良くなったので、断熱材を詰め始めました。
天井裏に敷並べる方法では隙間が多く断熱の効きが悪いので、当事務所では屋根垂木(屋根板を支える部材で45cm間隔に入っています)の間に詰め込んでいます。もちろん、落ちないようにしっかり留めつけます。壁の断熱材を間柱の間に詰め込むのと全く同じです。
今週末、建て主さんによる断熱検査です。今回は予算の関係でビニールでラッピングされたタイプ(断熱性能は高いです)を使用していますが、入り込んでしまった湿気が抜けやすいよう、透湿性のある外壁下地を使っています。
ちなみに屋根にも同じ下地材を使用しています。
補足1:通常はビニールでラッピングされていないウール状の断熱材を使用し、湿気が滞留しないようにしています。
補足2:家の中で発生した湿気が壁内に入りにくいよう、室内側の仕上げ材は湿気を通しにくい素材にします。乾いていく外壁側の下地材は、湿気を通しやすいものが良いとされています。
12.
内装工事のトップはフローリング張りです。
樹種によって張り方が違います。1、2階のナラ材は、夏の湿気で伸びてフローリング間の隙間がキツくなりすぎることを避けるために、少し隙間を空けながら張ります。
3階の檜は乾燥収縮による隙間が大きくなりすぎることを避けるために、隙間なく張っていきます。
今回のヒノキフローリングは、梱包を解き数日間現場の環境に慣らし、狂いが出たところで調整しながら張っています。
ちなみに目立つ大きな節のある部分は取り分け、押し入れの端に来るようにしたり、切り捨てて残った部分を使ったりと手間をかけています。
13.
外壁の下地工事です。
左官仕上げの下地は色々とありますが、コスト・耐久性・・・などトータルで考えると、杉板が一番です。
小生のお向かいの元大工さん宅の外壁は杉板ですが、もう40年以上経過しているにもかかわらず現役です。水に強い杉板を通気工法で外壁に張っていきます。
写真は庇の取り合い部分です。透湿防水シートと庇の破風板の間に、黒い防水シートが挟んであります。リフォームで外壁を剥がすと、この部分の柱が腐っていることがあります。水が入っても下地まで劣化させないよう配慮しています。
もちろん、左官の下塗りの段階でシーリングによる止水も行います。見えないところも丁寧に!
14.
階段や引戸の鴨居など造作工事が進みました。
階段の段板は防火規定で60mmと厚手の集成材で、鴨居は無垢のツガです。扉はツガとの相性の良いベイマツで、現在建具屋さんの作業場にて作成中です。
防火被覆である石膏ボード(通常より3mm厚い15mm)も張り終えました。鴨居などは透明なオイルで仕上げ、階段の段板は濃茶色と決まりました。
宮本の家 大工工事
9.
上棟後にすぐ行うのが屋根工事です。
建物が濡れないようにしなくてはなりません。ただ・・・上棟から屋根工事が完了するまでにはそれなりに時間がかかります。その間雨が降らないで済むということは期待できません。
今回も上棟翌日に雨が降り、ベランダの防水下地完了後にも雨が降りました。写真は防水前のベランダに雨が吹き込まないよう、シートを被せた様子です。ありがたいです。
かなり効果があり、ベランダは濡れていませんでしたが・・・窓の開口やちょっとした隙間から雨は吹き込んでいました。
そんなことも想定し、また建材自体(基礎のコンクリートや材木など)に含まれる湿気が時間をかけて抜けていくよう、透湿性のある建材や工法を採用しています。
詳しくは見学会で確かめてみてください。
10.
屋根が終わると耐震工事です。
上棟の際に入れる仮筋交である程度補強は出来ていますが、窓が付き、2階にも浴室が入り、完成後は浴槽に毎日400kg近いお湯(大人6人分?)を入れることになるなど、実際の建物はどんどん重くなります。
よって、計算に基づく耐震壁を造っていく必要があります。図面通りの金物を付け、筋交や耐震ボードを張っていきます。
写真は1階玄関の方を見ています。ダブルの筋交いが入った壁が3列並んでいて、そのうちの2箇所は7倍の強度を持つ強力な耐震壁になっています。
※ 一般的な壁量計算では壁の強度(倍率)の最大値は5倍ですが、許容応力度計算による場合は7倍となります。
11.
窓が付き雨の心配が無くなり、構造検査が終わり筋交いが見えなくなっても良くなったので、断熱材を詰め始めました。
天井裏に敷並べる方法では隙間が多く断熱の効きが悪いので、当事務所では屋根垂木(屋根板を支える部材で45cm間隔に入っています)の間に詰め込んでいます。もちろん、落ちないようにしっかり留めつけます。壁の断熱材を間柱の間に詰め込むのと全く同じです。
今週末、建て主さんによる断熱検査です。今回は予算の関係でビニールでラッピングされたタイプ(断熱性能は高いです)を使用していますが、入り込んでしまった湿気が抜けやすいよう、透湿性のある外壁下地を使っています。
ちなみに屋根にも同じ下地材を使用しています。
補足1:通常はビニールでラッピングされていないウール状の断熱材を使用し、湿気が滞留しないようにしています。
補足2:家の中で発生した湿気が壁内に入りにくいよう、室内側の仕上げ材は湿気を通しにくい素材にします。乾いていく外壁側の下地材は、湿気を通しやすいものが良いとされています。
12.
内装工事のトップはフローリング張りです。
樹種によって張り方が違います。1、2階のナラ材は、夏の湿気で伸びてフローリング間の隙間がキツくなりすぎることを避けるために、少し隙間を空けながら張ります。
3階の檜は乾燥収縮による隙間が大きくなりすぎることを避けるために、隙間なく張っていきます。
今回のヒノキフローリングは、梱包を解き数日間現場の環境に慣らし、狂いが出たところで調整しながら張っています。
ちなみに目立つ大きな節のある部分は取り分け、押し入れの端に来るようにしたり、切り捨てて残った部分を使ったりと手間をかけています。
13.
外壁の下地工事です。
左官仕上げの下地は色々とありますが、コスト・耐久性・・・などトータルで考えると、杉板が一番です。
小生のお向かいの元大工さん宅の外壁は杉板ですが、もう40年以上経過しているにもかかわらず現役です。水に強い杉板を通気工法で外壁に張っていきます。
写真は庇の取り合い部分です。透湿防水シートと庇の破風板の間に、黒い防水シートが挟んであります。リフォームで外壁を剥がすと、この部分の柱が腐っていることがあります。水が入っても下地まで劣化させないよう配慮しています。
もちろん、左官の下塗りの段階でシーリングによる止水も行います。見えないところも丁寧に!
14.
階段や引戸の鴨居など造作工事が進みました。
階段の段板は防火規定で60mmと厚手の集成材で、鴨居は無垢のツガです。扉はツガとの相性の良いベイマツで、現在建具屋さんの作業場にて作成中です。
防火被覆である石膏ボード(通常より3mm厚い15mm)も張り終えました。鴨居などは透明なオイルで仕上げ、階段の段板は濃茶色と決まりました。
■7月に完成見学会を開催します。
詳しくは こちらから。