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設計事務所としての取り組み

建て主自身の目で確かめる

ー 4回の検査(構造・断熱・電気・竣工)を実施 ー


建物の性能を確保するうえで大切な部分は、仕上がった後では確かめることが出来きません。それらが設計図通り施工されているか、建て主さん自身による確認をしてから工事を進めています。
『地震に強い住まい』の最終段階は構造部分の確実な施工です。大工さん、現場監督、設計者、保険会社の4者がそれぞれの目で確認しますが、建て主さんにも加わっていただいています。
確認には1時間以上かかるので、実際には特に大きな力がかかる部分を中心に確認していただきます。
 

  

 
 
断熱は外張り断熱と壁内充填断熱の2つの工法に分かれ、壁内充填断熱にはグラスウール、セルロースファイバー、ウールなどいくつかの素材が用いられます。
断熱の工法、素材にはそれぞれに長短があり、建て主さんの予算や要望にあったものを説明し選択していますが、それぞれの性能を発揮するためには最適な施工法を選択して工事を確実に行う必要があります。どの断熱工法を採用しても高断熱住宅の目安であるUa値を0.45~0.38程度になるよう設計しています。
断熱材の施工状況を確認していただき、次の工事に進みます。
 

  

 
 
照明器具、スイッチ、コンセントの位置は図面通りであっても使いやすいとは限りません。注意深く設計し図面をよく確かめてもらっていても、実際に現場に立ってみると『ここよりもこっちの方が良いな』と気がつくことが多々あります。
配線が済んでからの変更は多くの時間や費用がかかってしまいます。電気設備工事の初期段階で現場に立って、最適な位置を確認していただいてから次の工事に進みます。
 

  

 
 
最後に竣工検査です。建物が完成に向かうのはとても楽しいことでもあり、多くの建て主さんは工事中に何度も現場に足を運んでいただいているようです。
そのお陰もあり、完成時に『ここを直して欲しい』という要望はほとんどありませんが、生活をはじめてからお邪魔するのは何かと負担を強いることになります。引渡し前にしっかり建物の確認をしてから引渡しとしています。
もちろん引渡し後の点検、メンテナンスも行っています。