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宮本の家(長期優良住宅仕様&準耐火木造3階建て


  
22坪の敷地に3階建ての二世帯住宅を建てていきます。準耐火仕様、更にエコと耐久性追求のため長期優良住宅仕様(認定の取得はしていません)となっています。もちろん、耐震性は最高の3等級です。
住宅密集地ですが、1階の居間でも陽のあたる住まいになるよう近隣住宅の配置・高さなどを調査し、日照検討を重ねました。結果、隣家の隙間から朝日と午後の陽が差し込む住まいとなりました。
2月に解体開始、3月着工の予定です。進行の状況を写真で紹介していきたいと思います。
 



 
 
1.
解体初日は雪になりました。周辺の住宅や道路に対しての安全対策のため、足場と養生網をかける作業を始めていました。2週間程度で解体完了の予定ですが、前面道路が3mちょっとと狭いため重機が入りそうにありません。基礎も人力による解体になるような話をしていました。ご苦労様です。2月7日に地盤調査の予定です。
 
2.
解体が進んでいますが・・・当初予定よりも1週間程度遅れるようです。道路が狭く重機が入らないこと、雪の影響も少なからず・・・。
今回は工程的に余裕があるので、近隣の住宅に迷惑がかからないよう丁寧に解体してもらうのが一番大切なことだと考えています。
地盤調査も1週間程度後にずらしてもらうことにしました。

 
 
3.
地盤調査に立ち会ってきました。東日本震災ではあまり被害が無かった地域ですが、調査結果に基づく杭の選定にも慎重を期すつもりです。
写真奥はスウェーデン式サウンディング調査機で、手前はSDS調査機(土質推定試験)となります。
何日か前に調査をした浦安の家と同じ調査員が担当していました。顔見知りだと何かとやりやすいものです。
聞きましたら比較的浅い層でそれなりに硬い地盤が出てきそうだということでした。10年前に近所で建築した息子さん宅では柱状改良杭を採用し、地震に耐えました。川から若干離れるので息子さんの家よりも費用が抑えられるかもしれません。期待したいところです。
 
 
4.
検討の結果、柱状改良杭を採用することになりました。
河川も近くやや軟弱な地盤です。液状化対策としては十分ではありませんが、この地域は東日本震災では液状化していません。砂地盤ではないこともあり、現実的な地盤対策を採用するという方針です。
地下水位が高く施工前日の雨の影響もあり敷地全体が何となく湿っぽい感じでしたが、作業は順調に進みました。数日間養生をして基礎工事に入ります。

 
 
5.
杭打ち完了後は砕石工事です。
分かりにくいですが、 の円の中に杭の頭が出ています。 赤い丸で囲った木杭の上端を目印にコンクリートを打つことで、仕上がり面を平滑にすることができます。捨てコンクリートに印を付けることで正確に配筋したり型枠を組むことが出来ます。
仕事にはひとつずつ意味があり、抜くことは出来ません。
 
6.
配筋工事が終わり、保険会社の検査を受けました。
将来問題が起きると保険会社が費用負担しなくてはならないのでしっかり見ていきます。建て主さんにとっては心強いですね。
小生もしっかり見ます。設計した者でしか分からないこともあり・・・1つお願いしてきました。気になりますか・・・?
 
構造的には問題にならないのですが・・・玄関のレベルについて。図面よりも若干高くなるようでしたので、少し下げてもらうようにしました。

 
 
7.
基礎工事が完了し、上棟に向けて土台を据えています。
写真に写っている空色のボードは断熱用のウレタンフォームです。基礎全体を断熱すれば床材の裏の断熱は不要です。隙間から冷気が入り込むこともなく床下を結露からも守ってくれます。
設備配管がある部分では細かく細工して出来るだけ欠損の無いようにしてくれています。見えないところも丁寧に!
 
 
8 .
上棟しました。重機が入れないため、レッカー車を使わず人の手で2日かけて組み上げました。
見ていましたが、ロープを使い流れ作業で上げていく作業は体力が勝負で、小生だったら翌日腰痛になるのは必至です。ご苦労様です。
ちなみに小生の現場では3つめです。市街地では割りとポピュラーな感じです・・・足場屋さんの上棟システムを利用しなくても上棟出来る工務店さんが仲間なので助かります。やはり大工が土台から丁寧に据えないと上の方で歪むことがあるので・・・。

 
 
9.
上棟後にすぐ行うのが屋根工事です。
建物が濡れないようにしなくてはなりません。ただ・・・上棟から屋根工事が完了するまでにはそれなりに時間がかかります。その間雨が降らないで済むということは期待できません。
今回も上棟翌日に雨が降り、ベランダの防水下地完了後にも雨が降りました。写真は防水前のベランダに雨が吹き込まないよう、シートを被せた様子です。ありがたいです。
かなり効果があり、ベランダは濡れていませんでしたが・・・窓の開口やちょっとした隙間から雨は吹き込んでいました。
そんなことも想定し、また建材自体(基礎のコンクリートや材木など)に含まれる湿気が時間をかけて抜けていくよう、透湿性のある建材や工法を採用しています。 
詳しくは見学会で確かめてみてください。
 
 
10.
屋根が終わると耐震工事です。
上棟の際に入れる仮筋交である程度補強は出来ていますが、窓が付き、2階にも浴室が入り、完成後は浴槽に毎日400kg近いお湯(大人6人分?)を入れることになるなど、実際の建物はどんどん重くなります。
よって、計算に基づく耐震壁を造っていく必要があります。図面通りの金物を付け、筋交や耐震ボードを張っていきます。
写真は1階玄関の方を見ています。ダブルの筋交いが入った壁が3列並んでいて、そのうちの2箇所は7倍の強度を持つ強力な耐震壁になっています。
 
※  一般的な壁量計算では壁の強度(倍率)の最大値は5倍ですが、許容応力度計算による場合は7倍となります。
 

 
 
11.
窓が付き雨の心配が無くなり、構造検査が終わり筋交いが見えなくなっても良くなったので、断熱材を詰め始めました。
天井裏に敷並べる方法では隙間が多く断熱の効きが悪いので、当事務所では屋根垂木(屋根板を支える部材で45cm間隔に入っています)の間に詰め込んでいます。もちろん、落ちないようにしっかり留めつけます。壁の断熱材を間柱の間に詰め込むのと全く同じです。
今週末、建て主さんによる断熱検査です。今回は予算の関係でビニールでラッピングされたタイプ(断熱性能は高いです)を使用していますが、入り込んでしまった湿気が抜けやすいよう、透湿性のある外壁下地を使っています。
ちなみに屋根にも同じ下地材を使用しています。

 

補足1:通常はビニールでラッピングされていないウール状の断熱材を使用し、湿気が滞留しないようにしています。
 
補足2:家の中で発生した湿気が壁内に入りにくいよう、室内側の仕上げ材は湿気を通しにくい素材にします。乾いていく外壁側の下地材は、湿気を通しやすいものが良いとされています。
 
 
  12.
内装工事のトップはフローリング張りです。
樹種によって張り方が違います。1、2階のナラ材は、夏の湿気で伸びてフローリング間の隙間がキツくなりすぎることを避けるために、少し隙間を空けながら張ります。
3階の檜は乾燥収縮による隙間が大きくなりすぎることを避けるために、隙間なく張っていきます。
今回のヒノキフローリングは、梱包を解き数日間現場の環境に慣らし、狂いが出たところで調整しながら張っています。
ちなみに目立つ大きな節のある部分は取り分け、押し入れの端に来るようにしたり、切り捨てて残った部分を使ったりと手間をかけています。

 
 
13.
外壁の下地工事です。
左官仕上げの下地は色々とありますが、コスト・耐久性・・・などトータルで考えると、杉板が一番です。
小生のお向かいの元大工さん宅の外壁は杉板ですが、もう40年以上経過しているにもかかわらず現役です。水に強い杉板を通気工法で外壁に張っていきます。
写真は庇の取り合い部分です。透湿防水シートと庇の破風板の間に、黒い防水シートが挟んであります。リフォームで外壁を剥がすと、この部分の柱が腐っていることがあります。水が入っても下地まで劣化させないよう配慮しています。
もちろん、左官の下塗りの段階でシーリングによる止水も行います。見えないところも丁寧に!
 
 
 
 5月13・20日(日)に構造見学会を予定しています。詳しくは こちらから。
 
 

 宮本の家
(長期優良住宅仕様
 &準耐火木造3階建て)



22坪の敷地に3階建ての二世帯住宅を建てていきます。準耐火仕様、更にエコと耐久性追求のため長期優良住宅仕様(認定の取得はしていません)となっています。もちろん、耐震性は最高の3等級です。
住宅密集地ですが、1階の居間でも陽のあたる住まいになるよう近隣住宅の配置・高さなどを調査し、日照検討を重ねました。結果、隣家の隙間から朝日と午後の陽が差し込む住まいとなりました。
2月に解体開始、3月着工の予定です。進行の状況を写真で紹介していきたいと思います。
 



 
 
1.
解体初日は雪になりました。周辺の住宅や道路に対しての安全対策のため、足場と養生網をかける作業を始めていました。2週間程度で解体完了の予定ですが、前面道路が3mちょっとと狭いため重機が入りそうにありません。基礎も人力による解体になるような話をしていました。ご苦労様です。2月7日に地盤調査の予定です。
 
2.
解体が進んでいますが・・・当初予定よりも1週間程度遅れるようです。道路が狭く重機が入らないこと、雪の影響も少なからず・・・。
今回は工程的に余裕があるので、近隣の住宅に迷惑がかからないよう丁寧に解体してもらうのが一番大切なことだと考えています。
地盤調査も1週間程度後にずらしてもらうことにしました。

 
 
3.
地盤調査に立ち会ってきました。東日本震災ではあまり被害が無かった地域ですが、調査結果に基づく杭の選定にも慎重を期すつもりです。
写真奥はスウェーデン式サウンディング調査機で、手前はSDS調査機(土質推定試験)となります。
何日か前に調査をした浦安の家と同じ調査員が担当していました。顔見知りだと何かとやりやすいものです。
聞きましたら比較的浅い層でそれなりに硬い地盤が出てきそうだということでした。10年前に近所で建築した息子さん宅では柱状改良杭を採用し、地震に耐えました。川から若干離れるので息子さんの家よりも費用が抑えられるかもしれません。期待したいところです。
 
 
4.
検討の結果、柱状改良杭を採用することになりました。 河川も近くやや軟弱な地盤です。液状化対策としては十分ではありませんが、この地域は東日本震災では液状化していません。砂地盤ではないこともあり、現実的な地盤対策を採用するという方針です。 地下水位が高く施工前日の雨の影響もあり敷地全体が何となく湿っぽい感じでしたが、作業は順調に進みました。数日間養生をして基礎工事に入ります。

 
 
5.
杭打ち完了後は砕石工事です。
分かりにくいですが、の円の中に杭の頭が出ています。赤い丸で囲った木杭の上端を目印にコンクリートを打つことで、仕上がり面を平滑にすることができます。捨てコンクリートに印を付けることで正確に配筋したり型枠を組むことが出来ます。
仕事にはひとつずつ意味があり、抜くことは出来ません。
 
6.
配筋工事が終わり、保険会社の検査を受けました。
将来問題が起きると保険会社が費用負担しなくてはならないのでしっかり見ていきます。建て主さんにとっては心強いですね。
小生もしっかり見ます。設計した者でしか分からないこともあり・・・1つお願いしてきました。気になりますか・・・?
 
構造的には問題にならないのですが・・・玄関のレベルについて。図面よりも若干高くなるようでしたので、少し下げてもらうようにしました。

 
 
7.
基礎工事が完了し、上棟に向けて土台を据えています。
写真に写っている空色のボードは断熱用のウレタンフォームです。基礎全体を断熱すれば床材の裏の断熱は不要です。隙間から冷気が入り込むこともなく床下を結露からも守ってくれます。
設備配管がある部分では細かく細工して出来るだけ欠損の無いようにしてくれています。見えないところも丁寧に!
 
 
8 .
上棟しました。重機が入れないため、レッカー車を使わず人の手で2日かけて組み上げました。
見ていましたが、ロープを使い流れ作業で上げていく作業は体力が勝負で、小生だったら翌日腰痛になるのは必至です。ご苦労様です。
ちなみに小生の現場では3つめです。市街地では割りとポピュラーな感じです・・・足場屋さんの上棟システムを利用しなくても上棟出来る工務店さんが仲間なので助かります。やはり大工が土台から丁寧に据えないと上の方で歪むことがあるので・・・。 

 
 
9.
上棟後にすぐ行うのが屋根工事です。
建物が濡れないようにしなくてはなりません。ただ・・・上棟から屋根工事が完了するまでにはそれなりに時間がかかります。その間雨が降らないで済むということは期待できません。
今回も上棟翌日に雨が降り、ベランダの防水下地完了後にも雨が降りました。写真は防水前のベランダに雨が吹き込まないよう、シートを被せた様子です。ありがたいです。
かなり効果があり、ベランダは濡れていませんでしたが・・・窓の開口やちょっとした隙間から雨は吹き込んでいました。
そんなことも想定し、また建材自体(基礎のコンクリートや材木など)に含まれる湿気が時間をかけて抜けていくよう、透湿性のある建材や工法を採用しています。 
詳しくは見学会で確かめてみてください。
 
 
10.
屋根が終わると耐震工事です。
上棟の際に入れる仮筋交である程度補強は出来ていますが、窓が付き、2階にも浴室が入り、完成後は浴槽に毎日400kg近いお湯(大人6人分?)を入れることになるなど、実際の建物はどんどん重くなります。
よって、計算に基づく耐震壁を造っていく必要があります。図面通りの金物を付け、筋交や耐震ボードを張っていきます。
写真は1階玄関の方を見ています。ダブルの筋交いが入った壁が3列並んでいて、そのうちの2箇所は7倍の強度を持つ強力な耐震壁になっています。
 
※  一般的な壁量計算では壁の強度(倍率)の最大値は5倍ですが、許容応力度計算による場合は7倍となります。
 

 
 
11.
窓が付き雨の心配が無くなり、構造検査が終わり筋交いが見えなくなっても良くなったので、断熱材を詰め始めました。
天井裏に敷並べる方法では隙間が多く断熱の効きが悪いので、当事務所では屋根垂木(屋根板を支える部材で45cm間隔に入っています)の間に詰め込んでいます。もちろん、落ちないようにしっかり留めつけます。壁の断熱材を間柱の間に詰め込むのと全く同じです。
今週末、建て主さんによる断熱検査です。今回は予算の関係でビニールでラッピングされたタイプ(断熱性能は高いです)を使用していますが、入り込んでしまった湿気が抜けやすいよう、透湿性のある外壁下地を使っています。
ちなみに屋根にも同じ下地材を使用しています。

 

補足1:通常はビニールでラッピングされていないウール状の断熱材を使用し、湿気が滞留しないようにしています。
 
補足2:家の中で発生した湿気が壁内に入りにくいよう、室内側の仕上げ材は湿気を通しにくい素材にします。乾いていく外壁側の下地材は、湿気を通しやすいものが良いとされています。
 
 
  12.
内装工事のトップはフローリング張りです。
樹種によって張り方が違います。1、2階のナラ材は、夏の湿気で伸びてフローリング間の隙間がキツくなりすぎることを避けるために、少し隙間を空けながら張ります。
3階の檜は乾燥収縮による隙間が大きくなりすぎることを避けるために、隙間なく張っていきます。
今回のヒノキフローリングは、梱包を解き数日間現場の環境に慣らし、狂いが出たところで調整しながら張っています。
ちなみに目立つ大きな節のある部分は取り分け、押し入れの端に来るようにしたり、切り捨てて残った部分を使ったりと手間をかけています。

 
 
13.
外壁の下地工事です。
左官仕上げの下地は色々とありますが、コスト・耐久性・・・などトータルで考えると、杉板が一番です。
小生のお向かいの元大工さん宅の外壁は杉板ですが、もう40年以上経過しているにもかかわらず現役です。水に強い杉板を通気工法で外壁に張っていきます。
写真は庇の取り合い部分です。透湿防水シートと庇の破風板の間に、黒い防水シートが挟んであります。リフォームで外壁を剥がすと、この部分の柱が腐っていることがあります。水が入っても下地まで劣化させないよう配慮しています。
もちろん、左官の下塗りの段階でシーリングによる止水も行います。見えないところも丁寧に!

 ■ 5月13・20日(日)に構造見学会を予定しています。
  詳しくはこちらから。