工事日誌・床下エアコンと図書コーナーのある家


 
図書コーナーがある家
エコな地熱利用床下エアコン(床暖房)も採用しました

 
 大工工事が完了し内装の仕上げに入りました。天井に関わる塗装(化粧垂木や梁に白いオイルを塗りました)を済ませ、天井のクロス張りをしています。週末からドアの枠など造作部分のクリアオイル塗装をして、来週からは壁紙を張ってゆきます。ちなみに外壁の左官も来週から始まるのでそれも楽しみです。

2024,07,05
 
 家具は作業場でほぼ寸法通りに切って、溝を掘り・・大まかな加工を済ませて現場に搬入します。現場では寸法の微調整をし、下地材に仕上げ材を貼りつけ、組み立てていきます。現場で組むので壁の間や家具同士が調整剤を挟まなくてもピッタリ納まります。写真には階段を受けるギザギザのササラ材も映っています。段板を取り付ける斜めの板が見えないのでスッキリ納まります。機会があれば紹介いたします。

2024,06,22
 
 階段の段板です。階段の加工は便利になりプレカット工場で加工できるようになりましたが、段板に施主支給の材料(12/27紹介)をノンスリップとして埋め込んだり、角の納め方など細かいお願いに対応するには大工さんによる加工が適しています。ノンスリップがきれいに埋め込まれていて塗装が楽しみです。色の違いがくっきり出て目印となり、歩きやすくなると思います。

2024,06,20
 
 5月15日に屋根の通気について紹介しました。下の写真は片流れ屋根の棟部分です。通気層を上がってきた熱気がこの穴から抜けていきます。実際は棟のカバーが付くので穴は見えなくなりますが、仕上がってしまうと見えない部分が快適で上部な住宅を支えています。

2024,06,17 
 
 ハーフユニット式 (膝から上は好きな素材で仕上げられます) の浴槽と洗い場の設置が済みました。正面と右側は外壁に面した壁ですが、左側と手前は室内(便所と脱衣室)に面した壁です。浴室は湿度が高くなるので窓による換気をお勧めしていますが、冬は寒い空気が浴室内に入ってきます。隣の便所や脱衣場から室内全体が冷えることが無いよう浴室全体を断熱材で被うようにしています。浴室は換気している間は外部だと考えています。
 もちろん、湿気が断熱材に吸収されて結露を起こさないよう、この後シート防水を施します。通常のユニット式浴室は防湿されていますが、このお風呂の内装はヒノキなので下地で防湿するという発想です。防水シートを貼るのはなかなかの手間仕事です。大工さんに感謝。

2024,06,16
 
 気密検査が完了したので報告し、断熱検査をしていただきました。断熱材の施工状況を建て主さん自身に見て確認してもらう重要な機会です。サッシをつけるためのマグサの隙間など、細かい部分にも断熱材を丁寧に詰め込み、それを確認してもらいます。見えなくなる部分で大切なことは確認してもらいながら工事を進めます。

2024,06,07
 
 気密検査を実施しました。細かいことは割愛しますが気密は屋根は外張り断熱の断熱材、壁は外壁下地の透湿防水シート(タイベック)にて気密性を確保しています。下の写真の緑色の矢印はタイベックの継ぎ目の隙間をテープで留め塞いでいる様子です。気密測定は赤四角で囲った送風機と緑四角で囲った測定器にて行います。結果は0.38でした。目標の0.5(高気密住宅の基準値)を達成し安堵しました。
 今週末6月9日(日)に 構造見学会を予定しています。興味のある方は連絡をください。庇の骨組みも完成。通路幅を確保するために柱は両端に建て、他は赤楕円で囲った鋼製パイプの方杖でしっかり支えられています。夏の日差しを遮り、庭仕事の作業場としても機能します。
 

2024,06,05
 
 壁の断熱材の充填が完了しました。隙間なくピッタリ詰まっています。外皮平均熱還流率(UA値)は0.42です。0.42という値はZEHの基準値0.6や北海道:断熱等級4の基準値0.46を上回っています。近日、気密検査を行う予定です。床下エアコンの性能を十分に発揮すべく性能を高める工事が進みます。
 一般的には断熱材の室内側に防湿フィルムを張って冬の壁内結露に備えるのですが、それは夏の冷房時の結露対策になりません。この建物は冬、夏どちらの結露にも耐えられるよう、壁の両面に透湿性のある下地(石膏ボード)を採用しています。結露計算し、この地域では冬、夏共に壁内結露は生じないことを確認しています。近年の夏は40度、高湿度という状況が続いています。外張り断熱であれば結露の心配がほとんどないのですが、建物の防音効果も兼ねることができる充填断熱を選んだ場合は結露への配慮が必要です。

2024,06,03
 
 屋根、ベランダ防水が完了し内部造作工事に掛かっています。写真では壁の筋交い(耐震壁)、フローリング(養生シートで覆われています)、天井板の下地(野縁)の設置が進んでいる様子が分かります。明日から壁に断熱材を充填し始め、週明け火曜日に気密検査も控えています。予定より少し早く進んでおりちょっとうれしいです。
 
2024,05,30
 
 ベランダの防水工事です。ケイ酸カルシウム板の上にFRP防水をしました。窓開口の靴摺り部分、ベランダ壁の立ち上がり部分にも塗り上げているのを確認しました。防水が終わるまでは雨が吹き込まないようブルーシートで簡易な屋根を作ってくれています。あとは窓が付けば一安心で、断熱、内部造作工事へと続きます。

2024,05,21
 
 昨日は現場での打ち合わせ日でした。まだ耐震金物や断熱工事が中心ですが、打ち合わせの内容は物内部造作工事が中心です。基礎立ち上がり部分の断熱は5/14に紹介していますが、下の写真は基礎外周から内側90cmの断熱です。基礎全体はその下の地盤も含めてエアコンの温風により蓄熱していきます。ただし、基礎の外周部(概ね1mの範囲)は外気温の影響を受けるので、その範囲は断熱するという考えです。鋼製束(金属の細い柱)の台座が10cm角あり、断熱材を切り抜いて置いたあと細い支柱に合わせて穴あけ加工してに貼りなおしています。丁寧な仕事でありがたいです。

2024,05,18
 
 昨日の現場です。(左の写真)前回の屋根工事の写真から2工程進みました。骨組みのように組んだ通気垂木の上に合板を貼り、更に屋根下地防水シートを貼ってあります。これで屋根については当面雨の心配はありません。
 (右の写真)2階寝室から吹き抜け、その先の図書コーナーとベランダを見ています。前回紹介した 壁内の結露を防ぐための下地が貼ってあります。内部結露を起こさないか計算して確かめ、防湿フィルムを張らなくても良い仕様にしています。紺色の外壁下地用石膏ボードの裏面が見えています。規定通りの間隔で釘打ちされているのを確認できました。耐震用の金具もチェックし安心です。
 

2024,05,16
 
 上棟すると先ずは屋根工事です。建物が雨で濡れないようにする必要があります。外壁面の断熱はグラスウールを採用しているので、 壁内の結露を防ぐために下地の板は両面共に透湿性の高い石膏ボードを採用しています。(これについては後で紹介いたします)屋根にも石膏ボードを採用できるといいのですが、構造計算上の問題で透湿性の低い合板を使うため、結露対策上有利なボード状の断熱材を採用しています。写真はボード状(性能の高い発泡スチロール)の断熱材の上に通気用の垂木という材料を貼った状況です。今回も0.5以上の気密値を想定しているので断熱材の継ぎ目にはしっかりテープを貼っています。見習いも含めて4人の大工さんが作業しているのでどんどん工事が進みます。

2024,05,15
 
 先週の木曜日に上棟しましたが、その前に基礎断熱の紹介です。フローリングの下に断熱材を設置する方法が一般的ですが、床下にエアコンを設置するので基礎が冷えないことがとても重要です。そのため基礎の内側に断熱材を打ち込んでいます。写真赤→がコンクリートを打ち込む前の断熱材です。コンクリートの浮力に負けないよう上をしっかり押さえています。上棟し、屋根や窓が付いて雨が吹き込まなくなった時点で床の合板を貼りますが、その直前に基礎の床面にも断熱材を貼っていきます。機会があればまた紹介いたします
 
2024,05,14
 
 コンクリートの打設です。今日は耐圧で、一日養生し明日から立ち上がり部分の型枠の設置が始まります。小生の住宅は基礎に断熱材を直接打ち込む仕様が基本です。床合板の裏に断熱を入れる方法は床板の裏側に夏型結露が生じる可能性があると考えておりますので・・
 写真左の人から作業の紹介です。コテでコンクリートを平らにならす人。大きなトンボでおおざっぱにコンクリートを均す人(この人はコンクリートのレベルもチェックしています)。コンクリートをバイブレーターで流動化させ鉄筋の間に流し込む人(責任者でもあります)。そして一番右の人はポンプ車をリモコン操作しコンクリートを圧送する人。写真には写っていませんがミキサー車にはポンプ車にコンクリートを流し込む運転手さんもいます。総勢5名、皆に役割があります。

2024,04,15
 
 基礎の鉄筋工事が進みます。最近はコストダウンのために建物内部の地中梁(赤く示したように下方に凸させて床版が下に反らないよう補強する)を省略することが多くなりましたが、小生は建物を支える大切な部分なので余裕を持たせられるよう要所に配置しています。(もちろん省略する場合も構造計算し安全を確かめます)
 保険会社による配筋検査を終え、週明には1回目のコンクリートの打設です。完了検査の提出資料の写真を撮りました。あとで分かりやすいよう図面と一緒に撮るのがミソです。

2024,04,12
 
 基礎工事が始まりました。近所なので散歩ついでに確認に行ってきました。休日なので誰もいません。地中梁がある部分が深くなっているのを確認し満足。鳶のKさんはユンボで上手に最低限の根切り(地盤の掘削)をします。掘りすぎると地盤が荒れ柔らかくなってしまいます(しっかり突き固めればよいのですが)。今週は配筋工事で15日にはコンクリート打ちの予定です。

2024,04,08
 
 雨の中で地盤調査をしました。結果問題なく設計通り『べた基礎』で工事を進められることになりました。地鎮祭も地盤調査も雨でしたが、連休頃予定している上棟は雨でないことを祈ります。いずれにせよ杭を打つことによる費用の追加はなく良かったです。4月4日から鳶さんが入ります 。また、週明けにはプレカット図の最終打ち合わせです。工事前に確認し何点か気づいたことがあり擦り合わせをします。

2024,03,28
 
 予定通り3月12日から解体開始。雨ですが物置などの小物から解体が進みます。2週間後には更地になり、地鎮祭をしてから地盤調査をする予定です。
2024,3,12
 
 自分の家を建ててくれる会社の社屋や作業場ってどんな風なんだろうって建て主さんにとっては気になることですよね・・ということで工事契約は施工会社の事務所まで出向いて行うようにしています。
 小生が設計を始めたころは個人の大工さんも作業場をもって仕事をしていました。柱や梁は自分の作業場で刻む(加工)する大工さんの結構いましたが、最近はプレカット工場に依頼するのが標準となりました。造作材(ドアや窓枠など)や建具(扉)も既製品の利用、加工の外注化が進み工務店でも作業場をもったいないケースが増えてきましたが、今回依頼するN工務店さんは資材置き場と加工場(作業場)を敷地内に別々に所有しています。下の写真は加工場です。新旧色々な大型機械、小型機械が揃っています。監督が描いた加工図も置いてあり工事に向かう真剣な姿勢がうかがえます。4月から新人の大工さんが加わり、来年入社希望の大工の専門学校生もバイトに来ているそうです。頼もしい

2024,3,2
 
 本日、工事契約をしました。3月12日から解体工事。31日に地鎮祭をしてから地盤調査の予定です。この辺はそこそこ引き締まった良い土地なので地盤改良等は必要ないと思いますが、結果を待ちます。5月連休明けには上棟の予定です。
2024,2,29
 
 建築費は時価なので都度見積もりを作成して調整する必要があります。今回は多すぎたと採用をやめた家具があったり、逆に一度やめたものの復活させたヒノキ張りの浴室や土間収納前のウッドデッキなどがありました。サッシや木材が高くなったのは高いまま安定してしまいましたが・・見積調整が進み、今週末に最終確認し、来週中頃に工事契約の予定です。
2024,2,21
 
 確認申請がおりて、照明のショールームにも行って明るさや機器の確認もしました。ダイニングのペンダントは控えめのデザインですが一点豪華主義です。あとは建物の最終見積もりを待つばかりですが、12月27日に確認した見積もりから大きく変わることはないので最終確認という 意味合いが強い見積もりです。3月5日の引っ越し後すぐに解体にかかれるよう仕事を進めます
2024、2,1

 
 建て主さんとキッチンのショールームに行きました。前回は見積もり用に小生のみで仕様を仮決めしましたが、今回は建て主さん主体で仕様を決定。結果40万円程度金額が下がるので他を良くすることが出来そうです。例えば土間収納前のウッドデッキを復活させたり、寝室などの壁を左官仕上げにしたりと・・。24日には照明のショールームへ行って明るさと機器の確認をし、今月中に確認申請をする予定です。
2024,1,14
 
 勤めていた若いころ、意匠の小生が実施設計を始めると設備、電気、構造事務所も実施設計を始めるので日中はそれら協力会社からの質疑の調整に追われて図面を描く時間がありませんでした。今回は年末年始に実施設計を進めることが出来たので静かな中で素早く図面を進めることが出来ました。明日からは仕上げ表や面積表など比較的簡単な図面を数枚仕上げるのみ。上々です。来週後半に建て主さんとショールームへ行き仕様の確認をする予定です
2024,1,4
 
 概算見積もりの打ち合わせをしました。やめて減額したいこと、これはお金を出してもやりたいこと・・色々ありましたが一緒に知恵を絞り整理しました。暮れも押し迫りましたが工務店に見積もり修正の依頼をし、小生は打ち合わせした内容で実施図面を開始することになりました。建て主さんの作業場にあるという銘木を見せて頂きました。階段の段板にしようと思います。階段といっても材の大きさとしては270mm掛ける850mm程度は必要です。1枚でまともに採れるには1枚分ですが、継ぎ合わせて使えないかと思案中です。  2023,12,27 

  
 床下エアコン方式で家を建てた建て主さんから報告がありました。ここ数日寒くなり早朝の外気温が10度まで下がる日でも、室温は最も寒い部屋でも22度を下回らず、場所による温度差も1度程度だそうです。床温はもう少し高く26度から24度(エアオンに近い部屋が暖かい)あり、輻射熱で家中が暖かく感じるそうです。建て主さんからの報告はありがたいです。今後の設計、現在進めている計画にも役立てたいと思います。例えば寝室の床下にはエアコンを設置しない方が良さそうです。寝ている間に寝汗をかいてしまいそうです。
 
着工は2024年春の予定です。夏も温度差が少なく快適だったとの報告も得ており、まずは夏に快適に過ごしてもらえるかと思います。
 
2023,11,15
 
 測量図が古くあてにならないことがあります。特に四辺が全て90度の場合など。斜線制限、駐車スペースなどギリギリな部分があるので現況測量をしてもらうことにしました。結果やいかに・・そういえば最近申請をしている市原市の住宅もそうでした。区画整理事務所の測量図は10cmましか単位がありません。建築はmm単位なので仕方なく現況測量をしたことろ、最大で9cm程度の誤差在りましたが、申請はあくまで区画整理事務所の寸法を採用せよとのこと・・実際よりも狭い敷地図を採用させれれて設計を進めています。逆だったらどうなってしまうのか
3023,11,14
 
 週末に概算見積もり用の図面を描き終え施工会社に送りました。今日はキッチンのショールームに行ってきました。概算とは言え見積もりに必要な情報はすべて揃えています。当方の提案ということで先行して設備機器も品番まで決めておきます。見積提出の時に資料として添付し、実施設計の際にそれを元に建て主さんに決めなおしてもらうのです。見積資料がそろているのでその場で概算見積もりよりどのくらい高くなるか?あるいは安くなるのかを把握できるので安心して仕様決定をすることが可能です。設計者は同じでも依頼者が違うと全く違う建物になります。一点ものなので簡単にいくらで出来ますと提示できません。少し手間がかかりますが、信頼してもらえるよう丁寧に仕事を進めてゆきます。
2023,11,6
 
 夏ころ住宅の設計を依頼されました。ホームページで探していただいたようですが、以前から小生の自宅兼事務所も知っていたそうです。お互いに夏風邪をひいてしまいスタートが少し遅れましたが、先週末の打ち合わせで基本プランが決まり、現在は概算見積もりの準備をしています。
 設計が全て済んでから見積もりを作った場合は予算オーバーによる負担が大きくなってしまいます。場合によってはあれも、これも折角決めたことを諦めなくてはなりません。当方では基本設計が済んだ時点で時間を頂き、見積もりを作成することにしています。設計の早い時点で金額が分かるので、その後の実施設計では実行予算を見ながら仕様決定ができるのであ互いに安心です。
 このお宅は屋上に離れを提案しましたが・・検討の結果、2階吹き抜けに納戸兼図書コーナーを創ることになりました。図書コーナーへは人用のキャットウォークを用います。吹き抜け上部の窓を開けたり、掃除をしたりと実用性も備えています。春に引き渡した住宅で初めて採用した床下エアコン(地熱利用エアコンと言っている事務所もあります)を今回も採用することになりました。エコで足元や家の隅々まで温かい住宅です。乞うご期待! 
2023・11・2